Зара и Андреа Бочелли 「Time To Say Goodbye」

2017.06.23

Зара(ザーラ)&アンドレア・ボチェッリの「タイム・トゥ・セイ・グッドバイ」です。



2017年の「Премия МУЗ–ТВ(プレミヤ・ムズ・テヴェ)」というイベントからの映像です。いやあ、この曲をこれほど自然に歌える女性シンガーは初めて耳にしました。このザーラさん、歌が上手いのは知っていましたが、基本的にはロシア歌謡畑の方なので、なかなか彼女の持つ素晴らしさが分かりやすい形で提示されないという。。。

この「タイム・トゥ・セイ・グッドバイ」はサラ・ブライトマンさんとのデュエットで有名ですね。サラさんの突然飛び出す常識破りのファルセットにも驚きましたが、このザーラさんの場合はそこへ向けて自然な感じで持っていってるあたりが素晴らしいです。

実はこのデュエット、2017年のお正月番組でも披露されていました。その時の映像も。



上手いことは上手いんですが、歌い出しすぐから頭で響かせる発声法に変えてしまうのと、サビでの溜めが微妙に長いあたりが気になります。まあ、ライヴでの一発勝負なら、こちらの方がインパクトがあって正解だとは思います。ただご本人も後で映像を見て思うところがあったのか、ムズ・テヴェの方ではいろいろと細かく歌い方を変えてきていますね。

そんなザーラさんの最新の曲も。「Миллиметры(ミリメートルィ:ミリメートル)」です。



いやー、ごく普通のロシア歌謡で、非常にもったいないです(笑)。
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Дореволюцiонный Совѣтчикъ 「Натюрмортъ」

2017.06.20

Дореволюцiонный Совѣтчикъ(ドレヴォリュツィオンヌィ・ソヴェトチク:革命前議会)の「Натюрмортъ(ナトュルモルト:自然死)」です。



2016年にロシアで大ヒットしてたЛенинград(レニングラード)の「Экспонат(エクスパナート:展示作品)」のカバー(というより替え歌)です。出来としてはあまり……ですが、とりあえず入り口としてはこれぐらいで(笑)。

ドレヴォリュツィオンヌィ・ソヴェトチキは2016年から活動を開始したロシアのプロジェクトです。例によって作品が先行していて詳細は不明な部分が多いです。申し訳ございません。現代の作品を19世紀の帝政ロシア風のテイストで再現するというコンセプトですが、そのままカバーするのではなく、あえて歌詞を変えているあたりがなかなか面白いです。プロジェクト名も歌詞もその当時のロシア語風の表記になっているため、最初はベラルーシあたりのバンドだとばっかり思ってしまいました……。

このグループの面白いところは元ネタの曲を選ばないところでしょうか。ロシアのヒット曲ばかりでなく、ザ・ビートルズの「イエスタデイ」とかニルヴァーナの「スメルズ・ライク・ティーン・スピリット」とかHIMの「ゴーン・ウィズ・ザ・シン」あたりもやっています。ただ、いかんせんタイトル自体を変更しているので、どれが何のカバーなのかは聴くまで分からないという……。でも、それがけっこう楽しかったりします(笑)。

その中からロシア人なら誰もが知っている曲を元ネタにした「Батяня Махно(バターニャ・マフノ:マフノおじさん)」を。



元はЛюбе(リューベ)の「Комбат(カンバート:大隊長)」ですね。ちなみに「マフノ」はロシア革命時に農民を組織してウクライナで武装闘争を行っていたアナーキスト「ネストル・マフノ」のことです。

もう1曲「Анархистъ(アナルヒスト:アナーキスト)」も。



こちらは90年代ロシアの人気バンド「Сектор Газа(セクトル・ガザ:ガス部門)」の「Колхозный панк(カルホーズヌィ・パンク:集団農場のパンク)」という曲が元ネタです。

このドレヴォリュツィオンヌィ・ソヴェトチク、歌詞が古いロシア語のせいでそこまで完璧に聞き取れるわけではないですが、いずれも元ネタを踏まえた上でユーモラスな内容の歌詞にしているのが面白いです。サウンド的には前回取り上げたГрибы(グリブィ:きのこ)の「Тает лёд(タエト・リョット:氷がとける)」みたいにヒップ・ホップ系の作品をやっている時の音作りがけっこう好きです。

Грибы 「Тает лёд」

2017.06.17

ロシアでの最近のヒット曲いきましょう。

Грибы(グリブィ:きのこ)の「Тает лёд(タエト・リョット:氷がとける)」です。



グリブィは2016年にデビューしたウクライナのグループ。中心メンバーのЮрий Бардаш(ユーリ・バルダシ)さんが元々「Quest Pistols(クエスト・ピストルズ)」や「Нервы(ニェルヴィ:神経)」といったグループのプロデュースをされていた事もあってか、デビュー当初からわりと注目されていた感じです。この「タエト・リョット」は2017年の3月に発表された4曲目のシングルです。個人的には「Копы(コプィ:マッポ、サツ)」の方がけっこう好きなんですが、「タエト・リョット」みたいなラヴ・ソングっぽい方が一般には受けるんですねえ。とゆーか、ここまでロシアで受けている理由がちょっと分かりません(笑)。

で、ロシア人のハートを鷲掴みにしたこの「タエト・リョット」、いろんなパロディーが作られてます。その中から面白かったものを。

まずはモスクワ郊外のКоролёв(カラリョーフ)にある学校が作った作品。



素人とは思えないセンスとクオリティです。学生にありがちな自己満足的な部分がほとんどないあたりもスゴイです。

続いてКраснодарский чай(クラスノダールスキー・チャイ:クラスノダール茶)の作品です。



これは「クラスノダール茶」を製造している「Века(ヴェーカ)」という会社が作ったものらしいです。バックトラックまで自作です。本当にお茶の会社なんでしょうか(笑)。

最後にインディー・バンド「Дореволюцiонный Совѣтчикъ(ドレヴォリュツィオンヌィ・ソヴェトチキ:革命前議会)」のバージョンも



このバンドはかなり面白いので次回にもうちょい詳しくいきます。

XS Project 「Meanwhile in Russia (Take me to Russia)」

2017.06.14

XSプロジェクトの「ミーンホワイル・イン・ロシア(テイク・ミー・トゥ・ロシア)」いきましょう。



XSプロジェクトは2002年からサクントペテルブルクを中心に活動しているユニット。パンピング・ハウス、ハード・ベース系のDJ二人によるプロジェクトです。これまでに8枚のアルバムをリリースしていて、サンクトペテルブルクのクラブ界隈では中堅どころのポジションです。そういった方々ですが、ご多分に漏れず分かりやすいエンターテイメントをぶっ込んでくるあたりはいかにもロシア的です(笑)。

たしか「Meanwhile in ....」というのは2010年あたりから広まったネット上のネタ(Internet meme)で、日本語だと「その頃○○では」ぐらいの感じでしょうか。映像の方はネットで半分フリー素材化しているものを寄せ集めただけですが、こうしてまとめて見るとロシアってのはとんでもない国ですね(笑)。よく生きて帰って来れたもんだ(笑)。

もう1曲「Pokemon Go(ポケモン・ゴー)」も。



一応プロとして活動されているんで、これはいろいろとマズイんじゃ……(笑)。ただ歌詞の「ママ、ヤー・ハチュー・ピカチュー(ママ、僕ピカチュウが欲しい)」の語呂の良さが素晴らしいです。考えてみれば「ピカチュウ」という語感は何かの動詞の一人称形っぽいですね。それが主人公というあたり、ロシアとポケモンは相性がいいのかも知れません(笑)。

Время и Стекло 「Back2Leto」

2017.06.11

新曲のミュージック・クリップが面白かったのでいきましょう。

Время и Стекло(ヴレミヤー・イ・スティクロー:時間とガラス)の「バック・トゥ・レータ」です。



いやー、落ち着きのない映像で疲れている時には見たくない作品です(笑)。「夏」という漢字が出てきますが(「レータ」は「夏」という意味のロシア語です)、振り付けや衣装それに「復剤」で、多分ネタとしては中国なんだろうなあと思ってしまいましたが、調べてみたら中国語では「復剤」という用語はないっぽいです。もしかしたら日本語の「回復剤」の「回」の字が漢字っぽくなかったので切っちゃったんでしょうか。あと、一瞬ですが登場する「帆」は歌詞からですが、「無料」の方は謎です(笑)。

曲としては、夏の曲なのにマイナー・スケールなのが、いかにもスラヴ系っぽいですね。あとコーラスで入っている「summer」の発音を歌詞で韻を踏んでいる「самый(サームィ:一番の)」とかに発音を合わせているため、ぱっと聴いただけだと「summer」に聴こえないあたりも面白いです。

個人的にはシロフォンの使い方がけっこう好きです。ただ途中ではさまれるパジティフさんが回復するシークエンスはいらない気がします(笑)。