Aya Nakamura 「Brisé」

2016.08.31

アヤ・ナカムラの「ブリーゼ(打ち壊された)」です。



アヤ・ナカムラさんは2015年にデビューしたマリ生まれのシンガー。この「ブリーゼ」という曲がフランスでヒットしたことで、メジャー系のワーナーと契約された方です。なのでもう少ししたら日本でも紹介されるかもしれませんね。

最初に名前を目にした時は「おー、フランスで日本人が……」と思ったんですが、ビジュアルを見てお分かりのように「アヤ・ナカムラ」という名前はステージ・ネームです。アヤは本名らしいですが、ナカムラの方はアメリカのテレビドラマ「HEROES/ヒーローズ」の登場人物からだそうです。ちなみに彼女はグリオ(中央アフリカでの宗教的音楽家)の家系出身者だそうです。基本はフレンチR&Bの曲が多いですが、微妙にうかがえるマリ音楽の影響が独特のテイストを出しています。ただあのあたりの音楽はSalif Keïta(サリフ・ケイタ)さんやYoussou N'Dour(ユッスー・ンドゥール)さんなどが広めたのもあって、エキゾチックというよりは、どこか懐かしいように感じるのが面白いです。

アヤさんはソロ名義以外では、Abou Debeing(アブゥ・ドゥベイ)さんの「Sorry(ソーリ)」や、Fababy(ファバビ)さんの「Love d'un voyou(ラヴ・ダン・ヴォワイユ:ならず者の恋人)」でフィーチャーされていて、この両方の曲がともにフランスでヒットしてます。やっぱり女性ヴォーカリストの(セールスにおける)影響力って大きいですねえ(笑)。

(本当は「ナカムラというのはマリで使用されているバンバラ語で××という意味があって……」とかやりたかったんですが、つい最近、20年ほど前にWebに書いた私のネタ文章が「事実」として一人歩きしているのを目にしてやっぱりやめました。みんなちゃんと調べようよw)
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Panjabi MC 「Jogi」

2016.08.28

パンジャビMCの「ジョーギ」です。



2003年の作品ですが、3年に1回ぐらい聴きたくなる作品です。この動画は今回初めて知ったんですが、いいですねえ。特にロン・カーターを意識したベースの人がいい味出してます。

あと曲の途中で出てくる女性ヴォーカルの方、ずっとAmar(アマール)さんだと思っていましたが、今回調べてみたら正式なクレジットがされてませんね。いったいどなたなんでしょうか、気になる。

この「ジョーギ」は2003年のアルバム『Beware(ビウェア)』に収録されています。ついつい「ヨーギ」と読みたくなりますが、曲中では「ジョーギ」と発音されてますね。パンジャブ語だからなんでしょうか。

Слава 「Красный」

2016.08.25

問題作がきたのでいきましょう(笑)。

Слава(スラヴァ)の「Красный(クラスヌィ:赤い)」です。



曲自体は5月に発表されていましたが、約3ヶ月を経て作られたミュージック・クリップがこれですか……。歌詞とはまったく関係ない映像ですが、映像の方をメインに捉えて曲を聴くと、いろいろと妄想が膨らみます(笑)。もしかしてロシアでは、スターリン再評価の動きというのが主流になってきてるんでしょうか?

曲の方ですが、曲がはじまって1コーラスでいきなり転調という大ワザを繰り出しているあたりが聴き所(?)でしょうか。ムチャするなあ(笑)。それでも曲としてのまとまりを(かろうじて)維持しているあたりは、作曲のДробыш(ドロブィシ)さんと、ヴォーカルのスラヴァさんの力量なんでしょうね。これ、別の方が歌っていたら、ここまでまとまった感じにはできなかったと思います。

いやあ、しかしスラヴァさん、相変わらず「男前」ですねえ。

Agnieszka Chylińska 「Nie Mogę Cię Zapomnieć 」

2016.08.22

アグニエシュカ・ヒリンスカの「ニエ・モゲ・チェ・ザポミニェチ(あなたを忘れられない)」です。



2009年のアルバム『Modern Rocking(モダン・ロッキング)』からの曲です。古い方はKim Carnes(キム・カーンズ)の「Bette Davis Eyes(邦題:ベティ・デイヴィスの瞳)」を連想しそうなサウンドですが、多分直接のネタになっているのは2004年のEric Pryds(エリック・プライズ)の「Call On Me(コール・オン・ミー)」だと思われます。

おそらくはアルバムの中の「息抜き」的なポジションの曲と言っていいと思いますが、こういうのを見るとアグニエシュカ姉さんの芸幅の広さが伝わってきます。残念なのは、O.N.A.からの姉さんを知らないと、この面白さというのがなかなか説明しづらいあたりでしょうか(笑)。Rammstein(ラムシュタイン)の「Mein Land(マイン・ラント:俺の国)」と同じ系統で、ファンの人以外には笑っていいのかの判断がつかないネタですね。こういう大暴投に近いネタというのは、個人的には大好物だったりします(笑)。

Rúzsa Magdolna 「Április」

2016.08.19

ルージャ・マグドルナの「アプリリス(四月)」です。



ルージャさんはハンガリーのシンガー。2005年にデビューして、2007年にはユーロビジョンにハンガリー代表として出場しています。その時は「Magdi Rúzsa(マグディ・ルージャ)」という名前でした。ハンガリーは姓名の順で表記するのでルージャの方が姓になります。その時のユーロビジョンではけっこう印象に残っている方で「Unsubstantial Blues(アンサブスタンシャル・ブルース)」というベタベタのブルース・ナンバーをジャニス・ジョップリン風に歌い上げてましたねえ。

この「アプリリス」は2015年の作品。王道とも言えるポップスに、王道とも言える映像。実はこのミュージック・クリップを作ったプロダクションが「Los Tiki Pictures(ロス・ティキ・ピクチャーズ)」。以前に取り上げたThe Hellfreaks(ザ・ヘルフリークス)やTóth Gabi(トート・ガビ)さんの作品も「ロス・ティキ・ピクチャーズ」です。なかなか凝った映像が多いんですが、こういうストレートな作品も作るんですねえ。