Воплi Вiдоплясова 「Танцi」

2017.05.24

ヴォプリ・ヴィドプリャソヴァの「タンチィ(踊れ)」です。



ウクライナやロシアではかなり有名なバンドらしいですが、つい最近その存在を知りました。この「タンチィ」は1989年の作品です。あえて80年代初頭のパンクっぽいサウンドにしているのが面白いですねえ。そして何よりヴォーカルのОлег Скрипка(オレーフ・スクリープカ)さんの突き抜けた歌いっぷりが素晴らしいです(笑)。

ヴォプリ・ヴィドリャソヴァは86年に結成されたウクライナのバンドです。人気になったのがソ連末期の混乱した時期だったので、最初のアルバムが91年の『Або або(アボ・アボ:どっちもどっち)』というライヴ・アルバムで、ちゃんとしたスタジオ・アルバムは1994年の『Краïна мрiй(クライナ・ムリィ:夢の国)』という事になっています。ただし1989年にフランスでリリースされたソビエト・ロックのコンピレーション・アルバム『De Lénin à Lennon(レーニンからレノンへ)』にこの「タンチィ」が収録されているそうです。

で、いろいろと彼らの作品を聴いていたらこんなのもありました。

2009年の「Чио Чио Сан(チオ・チオ・サン:蝶々夫人)」もどうぞ。



いやあ、芸幅広すぎです(笑)。一見すると変な日本ネタにも見えますが、実はかなりちゃんとしてるのがスゴイです。唯一突っ込めるとしたらヴォーカルのスクリープカさんの振り袖の着こなしぐらいでしょうか(笑)。この「チオ・チオ・サン」は2013年のアルバム『Чудовий свiт(チュドヴィイ・スヴィト:素晴らしい世界)』に収録されています。
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Кассиопея 「Железный дровосек」

2017.05.21

Кассиопея(カシアペヤ:カシオペア)の「Железный дровосек(ジレーズニィ・ドラヴァシェク:ブリキの木こり)」です。



カシアペヤは2009年デビューのベラルーシのバンドです。元々は劇団所属のメンバーが中心になって2001年あたりからいろいろなバンド名で並行して活動していたそうです。元が演劇系の方々なので、かなりテンションが変だったりしますが、サウンド的には「Звуки Му(ズヴーキ・ムー)」や「Ногу Свело(ノーグ・スヴェロー)」っぽくて、個人的にはかなり好きです。

この「ジレーズニィ・ドラヴァシェク」は2015年のアルバム『Крестик(クレスティク:十字架)』からの曲です。冒頭のフレーズ、たしか有名な作品からの拝借のハズなんですが、何だったかが思い出せません(笑)。それよりも本メロの入りのメロディが2007年ユーロビジョンで2位になったヴェルカ・セルデューチカさんの「ダンシン・ラシャ・トゥンバイ」のイントロとほぼ同じなのが面白いです。このへんは意識してるんでしょうか、それともスラヴ系の方々に共通するメロなんでしょうか?

Levante 「Non me ne frega niente」

2017.05.18

レヴァンテの「ノン・メ・ネ・フレガ・ニエンテ(何も気にしない)」です。



こういうサウンド、かなり好きです。出だしの歌い方からは微妙な感じを受けるんですが、曲が進んでいくにつれ、だんだんとレヴァンテさんの声に引き込まれてしまいました。いやあ、いいですねえ。

レヴァンテさんは2013年デビューのイタリアのシンガー/ソング・ライター。デビュー曲の「Alfonso(アルフォンソ)」を含むアルバム『Manuale distruzione(マニュアレ・ディストゥルツィオネ:破壊の便覧)』がイタリアでそこそこヒットしたそうです。

この「ノン・メ・ネ・フレガ・ニエンテ」は2017年リリースの彼女の3枚目のアルバム『Nel caos di stanze stupefasenti(ネル・カオス・ディ・スタンツェ・ストゥペファチェンティ:びっくり部屋の混乱)』からのリード・シングルです。イタリアのチャートでは今のところ91位が最高位らしいです。まあ、えてして私が面白いと思う作品は、だいたいこんな感じのチャート順位の曲が多いもんです(笑)。

MOZGI 「Атятя」

2017.05.15

マズギ(脳)の「Атятя(アチャチャ)」です。



サビの破壊力が素晴らしいです(笑)。「Танцуй, тётя. атятя(タンツゥイ・チョーチャ、アチャチャ:踊れ、おばさん、アチャチャ)」の繰り返しが耳について離れません。当初の路線だった、アラブ系サウンドとダンス音楽のミックスという方向性は完全にどっかに行っていますが、ネタとしては最高です(笑)。

タイトルの「Атятя(アチャチャ)」ですが、本来は「а тятя(ア・チャーチャ:意訳、そしておじさんも)」という形だと思われます。ロシア語の(マズギはウクライナのユニットですが、歌詞はロシア語です)の「а」は文脈によっていろいろと意味が変わってくるのがやっかいです。この曲の場合は「も」というニュアンスが適切な感じですが、もしかしたら「じゃあ、おじさんは?」みたいなニュアンスかもしれません。

さらに言語ネタ(笑)。このへんの「тётя(チョーチャ:おばさん)」や「тятя(チャーチャ:おじさん)」とか「тёша(チョーシャ:姑)」は音が似ているのもあってか、個人的にはかなりごっちゃになってます(笑)。んで面白いのは、ロシアでは姑というと話が長い人の代名詞で、ぐねぐねと曲がりくねった道を指して「тёша язык(チョーシャ・イジーク:姑の話)」という表現があったりします。このあたりは世界共通ですね(笑)。

Монатик 「Кружит」

2017.05.12

ユーロビジョン2017のオープニング・アクトをされていたのでいきませう。

Монатик(マナーティク)の「Кружит(クルージット:回る)」です。



Wikipediaの英語版にページができてましたが「ウクライナのシンガー/ソングライター。ユーロビジョン2017でオープニング・アクトをつとめる」としか書いてないので、もうちょっと詳しくいきます(笑)。

マナーティクさんは2003年あたりからダンサーとして活動されていた方です。ウクライナのテレビ番組などで振り付け師としての活動をされていましたが、それと並行して音楽活動もされていたそうです。2012年にソング・ライターとしてLOBODA(ラバダ)さんの「40 Градусов(ソーロク・グラドソフ:40度)」を手がけ、これがウクライナやロシアでヒットしたことで注目を集めました。その後Quest Pistols(クエスト・ピストルズ)との「Мокрая(マクラーヤ:湿った)」や元Виа Гра(ヴィア・グラ:バイアグラ)のАнна Седокова(アンナ・シダコーヴァ)さんとの「Тише(ティーシィ:静かに)」あたりがそこそこヒットしてた記憶があります。その他にもДима Билан(ディマ・ビラン)さんやЕва Бушмина(エヴァ・ブシュミナ)さんなどにも曲を提供されています。

で、2016年には今回取り上げた「クルージット」が長期間に渡ってチャートの上位をキープしていました。ユーロヴィジョンで披露されていたのは、この曲の英語版ですね。マナーティクさんはこれまでに2枚のアルバムをリリースされていて、この「クルージット」は2016年の『Звучит(ズヴチート:響く)』に収録されています。

ついでなんで昨日(!)YouTubeに上げられていた新曲ホヤホヤの「Увлиувт(ウヴリウフト)」もどうぞ。



「クルージット」のミュージック・クリップもそうですが、ダンスが面白くていいですねえ。ただサウンドは、ウクライナやロシアでの「売れ線」ど真ん中といった感じで、個人的にはサラっと聴けてしまうんですが、他のヨーロッパ諸国の視聴者の方にはどう受け止められたのかが気になるところです。