Uma2rman & Ptricia Kaas 「Не позвонишь」

2017.11.18

前回の記事で名前が出たついでにUma2rman(ウマトゥルマン)を取り上げようと思ったんですが、冷静に考えたら私、この方々あんまり聴いてません(笑)。とりあえず2008年にフランスのパトリシア・カースさんをフィーチャーした「Не позвонишь(ニェ・パズヴァニシ:君からは電話はしてこない)」です。



カースさんが意外とロシア語がお上手だったので印象に残っている作品です。

ウマトゥルマンは元々は「Уматурман」という表記でしたが、その後「Ума2рман」→「Uma2rmaH」と表記が変わっています。でも最近は面倒くさくなったのか「Uma2rman」という表記を多く見かけます(笑)。読み方はすべて「ウマトゥルマン」。名前の由来は女優の「ユマ・サーマン」さんですね。ユマ・サーマン(Uma Thurman)さんの名前はキリル文字では「Ума Турман」(読み方はウーマ・トゥールマン)となります。最初にバンド名を見た時には「いいのかコレ?」と思いましたが、この両者は映画『キル・ビル2』のモスクワでのプレミア上映会の場で対面しているそうなので、ある程度許されてるっぽいです。

ウマトゥルマンは2003年デビューのバンド。これまでに6枚のアルバムをリリースしていて、ロシアではかなり人気があります。

あ、そうそう、映像が面白かった2013年の「Танцуй, муза(タンツゥイ、ムーザ:踊れ、ミューズ)」もどうぞ。



こういうのを許容できるという部分ではロシアが羨ましいです(笑)。最近のポリコレうんぬんの子供っぽいやり方には……(以下、7652文字略)
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Моя Мишель, Uma2rman, Вахтанг, Антоха MC, Дмитрий Маликов и Лев Лещенко 「Ванюша」

2017.11.15

映画の企画もの(プロモ・ソング?)いきましょう。映画『Последний багатырь(パスレドニィ・バガティリ(最後の勇者)』のための曲「Ванюша(ヴァニューシャ)」です。



えー、歌の登場順に紹介すると、最初がМоя Мишель(マヤ・ミシェリ:私のミシェル)のТатьяна Ткачук(タチヤナ・トカチュク)さん、帽子をかぶってる方がUma2rman(ウマトゥルマン)のВладимир Кристовский(ヴラディミール・クリストフスキー)さん、ニット帽の方がВахтанг(ヴァフタング)さん、ヘルメット被ってトランペットを吹いている方がАнтоха MC(アントーハMC)さん、白スーツの方はロシア歌謡界のレジェンドЛев Лещенко(レフ・レシンカ)さん、その後ろでピアノを弾いてる方がДмитрий Маликов(ドミトリー・マリコフ)さんです。レシンカさんは1980年のモスクワ・オリンピック閉会式でТатьяна Анциферова(タチヤナ・アンツィフェラヴァ)さんと「До свидания, Москва(ダ・スヴィダーニヤ、マスクヴァ:モスクワ、また会う時まで)」を歌った方ですね。

この「ヴァニューシャ」という曲、映画の宣伝用ですませるには少々惜しい気もする作品です。こういう80年代ウエスト・コースト風のベース・ラインってけっこう好きですねえ。

「ヴァニューシャ」は映画の主人公Иван(イヴァン)の愛称です。普通はВаня(ヴァーニャ)という愛称が使われますが、親愛の度合いが深まるにつれ「ヴァーニャ」→「ヴァニューシャ」→「ヴァニューシュチカ」のように変わっていった記憶があります。映画の方ですが、現代モスクワに住む大学生がふとした事で異世界にいって大活躍という、昨年あたりに日本のラノベ界隈で人気のピークを迎えた「異世界もの」のロシア版ですね。その「異世界」というのが、ムソルグスキーでお馴染みのヤーガ婆さんとかストラヴィンスキーでお馴染みの不死身のカッシェイ(カスチェイまたはコスチェイ)とか、ドボルザークでお馴染みのヴァディノイ(ヴォジャノーイ)などが出てくる、スラヴ民謡ごった煮の世界観で、非常に面白そうです。ただ、予告編を見る限り、ヤーガ婆さんの小屋の動きのコレジャナイ感が半端ないです(笑)。

ДахаБраха 「Монах」

2017.11.12

ДахаБраха(ダハブラハ)の「Монах(モナーフ;修行僧)」です。



2016年のアルバム『Шлях(シュリャフ:道)』からの曲です。この方々のミュージック・クリップって珍しいなと思って調べたら「Please don't cry(プリーズ・ドント・クライ)」と「Весна(ヴェスナー:春)」以来5年振りとのこと。ウクライナの首都キーイフの街中での撮影で、ポシュトヴァ広場やサガイダチノヴォ通りなどが撮影場所だそうです。そんな中で突然出てくる自転車競技用のバンクが面白いです。ラスト近くで波に飲まれていくあたり、どう見てもギャグになりかけてますが、それをあえて「良し」とするあたりがいかにもスラヴ系民族って感じです。

Валерий Меладзе 「Свобода или сладкий плен」

2017.11.09

Валерий Меладзе(ヴァレリー・メラーゼ)の「Свобода или сладкий плен(スヴァボーダ・イリ・スラトキィ・プレン:自由か甘い虜囚か)」です。



ロシア歌謡界の大御所のひとりヴァレリー・メラーゼさんの新曲ですが、久々にヒット作となっています。とはいえ元々ロシアでの人気が高いシンガーなので、どの曲もコンスタントに売れていますが、この「スヴァボーダ・イリ・スラトキィ・プレン」はロシア歌謡曲があまり流されない「Муз–ТВ(ムズテヴェ)」でも取り上げられてます。

まあ、曲の方は耳馴染みのある安定のコンスタンチン・メラーゼ作品で、特にどうこういう部分もありませんが、おそらくこの動画の3分過ぎあたりからの展開がロシア人には受けているんだろうと思います。ビルの壁面がびろーんと持ち上がってくるところとか、サウンドに合わせてガラスの舞台がびよーんと持ち上がる絶妙なスピード感とか。私もけっこう好きです(笑)。

個人的には最後にダンサーの女性がメラーゼさんの足元に抱きつくあたりできれいに終わった方がファンタジーっぽくて良かったような気もしますが、あえて最後に現実的なパートを入れるあたりは、現実主義的なロシア人のものの考え方が垣間みれるような気もします。

Anna Wyszkoni 「Czy ten pan i pani?」

2017.11.06

アンナ・ヴィシコニの「チュ・テン・パン・イ・パニ?(紳士と淑女は?)」です。



ヴィシコニさんは97年にポーランドのバンド「Łzy(ウズィ:涙)」のヴォーカリストとしてデビューされた方です。2009年にソロとして活動を開始し、この「チュ・テン・パン・イ・パニ?」がソロ・デビュー作。ポーランドでは知らない人はいないほど人気のあるシンガー/ソングライターだそうです。「ウズィ」時代に7枚、ソロとして4枚のアルバムをリリースされています。

この「チュ・テン・パン・イ・パニ?」という作品、かなりほのぼのとした作風で、こういう作品もポーランドでは受けるんだという軽い驚きがありました(笑)。このあたり、かなりポーランドの音楽嗜好に対して偏見持ってます(笑)。サウンド面に関しては、メタル系のギタリストに無理矢理カントリーとかブルーグラス系のリフを弾かせたようなギターの使い方がなかなか面白いです。

もう1曲、最近の作品も。今年(2017年)の3月にリリースされた曲、「Nie Chce Cie Obchodzic(ニ・フツェ・チィ・オプホジツ:あなたなんて気にしたくないわ)」です。



いやー、さすがにキャリアが長いだけあって、このバランスを考えた感じの歌い方が素晴らしいです。サビで盛り上げ過ぎる事なく抑え気味に、かといってそれ以外の部分では平坦にならないようにあえて抑揚をつける歌い方。言葉にすると簡単そうですが、実際には曲の構成とかアレンジとか諸々を計算に入れておかないといけないので、なかなか一筋縄ではいかない部分です。まあ、それでも才能のある人はそのへんを「感覚」で処理してしまったりするんですが……。このヴィシコニさんはどうなんでしょうか?

ちなみにお名前の方ですが、Anna(アンナ)ではなくて愛称のAnia(アーニャ)で表記されている場合がありますのでご注意を。