Ангина 「Болела」

2017.02.24

ロシアには理解に苦しむバンド名やアーティスト名の方がいらっしゃいますが、そこそこ人気があった方の中での理解不能度ではトップクラスに入るのがこの方ではないでしょうか。

Ангина(アンギーナ:口峡炎)の「Болела(バレーラ:病んでたの)」です。



アンギーナさんは2004年にテレビのスター誕生番組「Фабрика Звёзд4(ファブリカ・ズビョーズド4:スター工房)」に出演されていた方です。「アンギーナ」はもちろんステージネームで、本名はНадежда Игошина(ナデージュダ・イゴーシナ)さん。「口峡炎」というとあまり馴染みがないかもしれませんが、風邪などの時に扁桃腺が炎症を起こしたりするアレです。しかしなんでこんな名前になったのやら。

このアンギーナさん、実は日本でも一部では有名だったりします。「ロシアの子供番組で……」とかいうネタで取り上げられているのを見た方もいらっしゃるかと。その動画も(笑)。

アンギーナの「Кому какое дело(カムー・カコーイェ・デーラ:誰が気にするっていうの)」です。



これ、実際にはロシアの音楽専門チャンネルの「Муз–ТВ(ムズ・テヴェ)」で放送された「Детская десятка(ディエツカヤ・ディシャートカ:子供のトップ10)」という番組からの模様です。いちおう子供向けの番組ですが、「ピンポンパン」や「お母さんといっしょ」系の番組とは違って、対象は18才未満ですね。ただ、この衣装と子供たちの組み合わせというのは、さすがに何を考えてんだかって感じですね(笑)。しかもアンギーナさん、お肉が増量されてて……。

えー、アンギーナさんは歌手としての活動はほぼ2005年までで、それ以降は女優さんとしてテレビ・ドラマや映画に出演されています。曲はアレですが、聴いてて元気の出る声なんで、歌手としても活動して欲しいところですがねえ。

ちなみに今回ちょっと調べてみて、この「カムー・カコーイェ・デーラ」の作曲があのДробыш(ドロブィシ)さんだったと知って、何とも言えない思いに囚われております(笑)。
スポンサーサイト

Panivalkova 「Let Me」

2017.02.21

パニヴァリコヴァの「レット・ミー」です。



パニヴァリコヴァは2014年デビューのウクライナのインディー・ポップ・バンドです。2015年のウクライナ版「X-Factor」や今年のユーロビジョンのウクライナ予選に出てたりするので、これから人気になりそうな感じです。

このパニヴァリコヴァというバンド、ライヴがなかなか面白いです。「Фреддi ам редi(フレディ・アム・レディ)」もどうぞ。



リズムがうねりまくってますが、バンドとして全員が同じタイム感を共有しているので、聴いていて非常に気持ちがいいです。ラスト近辺で全員同時に疲れてくるあたりも好みです(笑)。スタジオ録音も悪くはないんですが、このライヴならではノリはぜひ生で体験したいところです。

ちないにグループ名の由来については「ある晩、夢にフレディ・マーキューリーが出てきて”バンド名はパニヴァリコヴァにしなさい”って言ったの」だそうです(笑)。現地の方は「パーニ・ヴァリコーヴァ」と2ワードで発音されてて、これだと「ヴァリコフの奥様」ぐらいの意味になりますね。

Ленинград 「Кольщик」

2017.02.18

あまりのインパクトの凄さに何を取り上げようと思ってたのか忘れたので、これ行きます(笑)。

刺激の強い映像が含まれていますので、個人の責任において御視聴ください(笑)。

Ленинград(レニングラード)の「Кольщик(コリシク:彫師)」です。



曲自体は昨年の大ヒット曲「Экспонат(エクスパナート:展示品)」のボツ・バージョンぽい出来ですが、ミュージック・クリップが素晴らしいです(笑)。歌の方は「私の愛の記憶に、強く見えるように眉を彫って」みたいな感じですが、もちろん裏の意味もあります(笑)。そして歌と全然関係のない映像(一部関係ありか?)、しかも全編逆回し。ロシア人の考える事は理解不能です(笑)。個人的には宙を飛ぶ猿の表情と「エクスパナート」で主役をつとめていた女優さんがあっさり虎に食べられるあたりがツボです。

で、さっそくミュージック・クリップを逆回しにしたヤツが上げられるのもロシア的。そちらもどうぞ。



普通に面白いです。曲の展開と映像はこっちの方が合ってますね。というか、本来はこっちだったんでしょうねえ。それをわざわざ逆回しにするとか。やっぱりロシア人の考える事は理解不能です(笑)。

ちなみに「Цирк(ツィルク:サーカス)」ですが、日本では大きなテントを建てての公演が一般的ですが、ロシアでは大きな都市にはたいてい常設のサーカス小屋(というかちゃんとしたホール)があります。イルクーツクでは「ツィルク」のある場所がほぼ市の中心部的な感じでしたねえ。

Лариса Долина & Al Jarreau 「Roof Garden」

2017.02.15

Лариса Долина(ラリーサ・ドーリナ)&アル・ジャロウの「ルーフ・ガーデン」です。



アル・ジャロウさんの追悼もかねて……。

アル・ジャロウさんと言えば「ライヴ・アンダー90」の「スペイン」を思い出す方も多いと思いますが、個人的にはこの動画の方が印象深いです(あの年のライヴ・アンダーはサンボーン&ハイラムの印象が強すぎたってものありますが……)。

というのも、お相手のドーリナさんは、ロシアでは「ジャズ・シンガー」として有名ですが、この方のジャズ・ナンバーというのがなかなか珍しかったりします。普通のロシア歌謡とかはけっこう耳にするんですが、肝心のジャズ・ナンバーがほとんどないという。

そんな時に見つけたのがこの動画。まあ、この「ルーフ・ガーデン」もジャズかと言えば異論はあるかと思いますが、ここでのドリーナさんはフェイクの入れ方やスキャットなど「ジャズ・シンガー」としての力量を遺憾なく発揮されております。これもひとえにアル・ジャロウさんの存在あってこそだと思います。彼以外だとここまではっちゃけた感じにならなかったんじゃないでしょうか。きっちりとドリーナさんを立てるパフォーマンス。見事です。

ちなみにアル・ジャロウさん、ロシアではキリル文字表記だと「Эл Джерро」になって「エル・ジロー」と発音されてます。

Хор Турецкого 「Чёрный ворон」

2017.02.12

Хор Турецкого(ホル・トゥリエツカヴォ:トゥリエツキー合唱団)の「Чёрный ворон(チョルヌィ・ヴォーラン:黒いカラス)」です。



ホル・トゥリエツカヴォは1990年にデビューしたミハイル・トゥリエツキーさんを中心としたコーラス・グループです。当初はユダヤ系の曲をレパートリーとしていましたが、ロシア民謡からソ連時代のヒット曲なども聴かせるグループになっています。

今回の「チョルヌィ・ヴォーラン」は2012年の作品。元々はコサック民謡で1830年代からある曲だそうです。どう聴いても「ボルガの舟唄」こと「Дубинушка(ドゥビーヌシュカ:舟唄)」とメロの区別がつきません(笑)。色々とネットで調べてみましたが、この「チョルヌィ・ヴォーラン」と「ドゥビーヌシュカ」を関連づける記述そのものを見つけられませんでした。謎です(笑)。

で、この「チョルヌィ・ヴォーラン」ですが、ホル・トゥリエツカヴォが掘り起こした曲というワケでもなく、ソ連時代から現代にかけて、様々なアーティストが取り上げて録音されていたりします。最近だとロシア版「ザ・ヴォイス」の「Голос(ゴーラス:声)」で審査員をつとめていたПелагея(ピラゲヤ)さんが同番組で披露したヤツが有名です。

ピラゲヤの「チョルヌィ・ヴォーラン」です。



ホル・トゥリエツカヴォのヴァージョンはきれいにハモっていましたが、こちらはスラヴ民謡系でよく聴かれる微妙にズラしたコーラス・ワークですね。

他にも有名所の音源が多数あるんですが、ほとんどはそのまま歌っているだけのものが多いので割愛です(笑)。当ブログとしてはコイツでしょうか。

In Extremo(イン・エクストレモ)の「チョルヌィ・ヴォーラン」です。



イン・エクストレモはドイツのフォーク・メタル・バンドです。いやー、ドイツ訛りのロシア語って聞き取りにくいっすねえ(笑)。

対抗してこちらもついでに。Александр Пушной(アリクサンドル・プシュノイ)の「Чёрный ВоРАММ(チョルヌィ・ヴォーラム)」です。



タイトルで匂わせているように「Rammstein(ラムシュタイン)風」ってことですね。ただ、そこまでラムシュタインっぽくないのはご愛嬌ですか(笑)。