Hanggai 「The Rising Sun」

2016.09.24

モンゴル系ということでこの方々も。

ハンガイの「ザ・ライジング・サン」です。



ハンガイは2004年に結成された中国のバンド。内蒙古出身のメンバーが、モンゴルの民族音楽とロックの融合を目指しているそうです。2011年と2013年に来日しているので、わりとお馴染みかも。

この「ザ・ライジング・サン」は、今年(2016年)の5月に発表された曲で、彼らの新しいアルバム『Horse of Colors(ホース・オヴ・カラーズ)』からのナンバーです。年季の入ったワールド・ミュージック・ファンならこ、のメロディがDeep Forest(ディープ・フォレスト)の『Bohem(ボヘーム)』に収録されていた「Lament(ラメント)」で使われていたものと同じだと気づかれたかと思います。個人的にはイントロの「ターミネーター」っぽい出だしからこのメロへと繋がる展開がお気に入りです。草書体の中国語歌詞もかっこいいですねえ。唯一残念なのはドラマーの方の力感のまったくない「アテ振り」でしょうか。トラックのサウンドがパワフルなだけに、余計目立つような気がします(笑)。
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Драмын4 「Чингис хаан」

2016.09.21

ドラムィン4の「チンギス・ハーン」です。



元のビジュアルがアレなんで、なかなか新鮮な感じです(笑)。今にして思えばDschinghis Khan(ジンギスカン)がなぜテュルク系のイメージだったのかが謎ですが、そういう時代だったんですかねえ。

ドラムィン4というのは、モンゴルのドラマ・テアトル(国立劇団?)のメンバー4人というほどの意味で、なんだかの記念として結成されたグループっぽいです。このあたり、キリル文字なんで音読はできるんですが、意味がさっぱりです(笑)。ただ、舞台演劇を本職とされている方々なので、発声がちゃんとしてて、本家のジンギスカンよりカッコいいです。冒頭のホーミー(喉歌)を重ねたイントロ以外はオリジナルのままなのに、カラオケっぽく聴こえないあたりもさすがです。どうせだったらトラック作り直した方がもっとカッコ良かったのに……、とか思ってしまいます。

ちなみに「ジンギスカン」ですが、本来の呼称は「チンギス・カーン」が近いそうです。でもこの動画では「チンギス・ハン」と発音されていますね。これは現代モンゴル語だからなんでしょうか。「ジン・ジン・ジンギスカン♪」が「チン・チン・チンギスハン♪」になってますが思ったよりも普通に聴けますね(笑)。

ついでに最近のジンギスカンによる「Moskau(モスコウ:モスクワ)」も



これはロシアの80年代ディスコ・メインのラジオ局「Ретро FM(レトロFM)」が2015年に開催したイベントでの模様です。ジンギスカンはソ連時代から人気があり、そもそも2006年に再結成をしたのもモスクワでのイベントに呼ばれたからというのが理由のひとつだったりします(以後、毎年のようにロシアに来てます。日本にはジンギスカンとしては一度も来てませんが……)。さすがにオリジナル・メンバーの男性陣は残ってはいませんが、ヘンリエッテさんとエディナさんは健在ですね。ただ、中央の海賊っぽい人が……(笑)。でも、これがジンギスカンの持ち味なんでしょうね。

Господин Дадуда 「Внедрёж」

2016.09.18

ロシアの90年代の作品いきましょう。

Господин Дадуда(ガスパディーン・ダドゥダ:ダドゥダ氏)の「Внедрёж(フニドリョージ:新規開拓)」です。



これ、たしか95年の作品だったと思います。ガスパディーン・ダドゥダというのはソ連時代のテクノ・デュオ「Новая коллекция(ノーヴァヤ・カレクツィヤ:新しい収集品)」の片割れ、Игорь Кезля(イゴーリ・ケズリャ)さんのソロ・プロジェクトです。当時は、ドイツのハンブルグに住んでいて、プロデューサー的な活動(ぶっちゃけて言えば、ドイツの録音設備を使いたいロシア人アーティストのためのブローカーみたいな感じ)をやっていたケズリャさんが、テクノに有名人の演説をのっけるというのをいくつか作っていて、そのうちのロシアでヒットした作品がこの「フニドリョージ」です。

で、動画を見ると「ああ、ゴルバチョフの演説ね」と思われるでしょうが、実はこれ、ゴルバチョフをネタにしていたコメディアンのМихаил Задорнов(ミハイル・ザドールノフ)さんをサンプリングしたものです。ゴルバチョフさんが「ダドゥダドゥダ」と演説の中で言ったわけではないので、ご注意を(笑)。

いやあ、このあたりのロシアの音楽ってカオスでいいですねえ(笑)。

Mela Koteluk 「Żurawie Origami」

2016.09.15

これ、けっこう好きなんでいきましょう。

メラ・コテルクの「ジュラーヴィ・オリガミ(折り鶴)」です。



2014年のメラさんの2枚目のアルバム『Migracje(ミグラチヤ:移住)』収録のナンバーです。アレンジがかなり好みです。サビのところでAvicii(アヴィーチー)っぽくなるあたりはちょっと微妙な感じですが、導入のギターのアルペジオとかピアノの使い方とか素晴らしいです。

この曲、歌詞を見るとなかなか面白いです。ポーランド語は私にとって謎言語のひとつですが(笑)、Google翻訳を通した感じだと「私が怒り狂って紙を引き裂いた時、その破片からあなたは折り鶴を折って、私を癒してくれる」みたいな内容がサビの部分です。どうやら千羽鶴を見ての発想っぽい気がします。折り鶴自体は江戸初期からあったそうですが、これが千羽たばねて云々……というのは戦後になってからです。なんで千羽になったかについては「鶴は千年」からとも言われていますが、個人的には戦時中の「千人針」からの流れのような気もしてます。なので、男性が千羽鶴を折る事に、ものすごい違和感を感じたりも(笑)。

IIRIS 「Hope」

2016.09.12

イーリスの「ホープ」です。



メジャー系(ユニヴァーサル・フィンランド)を離れて、今年3月にリリースされたインディーズとしての2枚目のシングルです。やっぱりこういう方はインディーズの方が生き生きとしてる気がします。当然ながら「親しみやすさ」という部分がごっそりと抜け落ちています。いいですねえ(笑)。

イーリスさんは、もともとがアクの強いヴォーカル・スタイルなだけに、メジャー・レーベルが想定する「形」とどうすりあわせて行くのかというのが、彼女がメジャーと契約した時の興味の一部でしたが、やはりご本人の中で折り合いがつかなかったようですね。個人的には、そういったチグハグな部分も魅力として感じていただけに、少々残念な部分もあります。理想を言えば、インディーズとメジャー系を並行して活動できたら、という気もしないでもないですが、現実的にはかなり難しいですねえ。