Каста 「Макарэна」

2017.01.16

ロシアのヒップ・ホップ界の大御所の新しいミュージック・クリップが来たのでいきましょう。

Каста(カスタ)の「Макарэна(マカレナ)」です。



カスタは1995年にロストフ・ナ・ドヌーで活動を開始したヒップ・ホップ・ユニット。彼らの影響で一時期はロシアのヒップ・ホップ界はロストフ・ナ・ドヌー出身者が席巻するほど時代を築きました。現在は多少落ち着いた感もありますが、それでも音楽シーンにおける影響力は絶大なものを持っています。

とは言え、個人的にラップ/ヒップ・ホップ方面は限りなく素人に近いので彼らの作品というのは正直言って……、て感じです。ただ、この「マカレナ」はすごいですね。タイトルからしてあのロス・デル・リオの「マカレナ」を元ネタにしているんですが、このオリジナルと似ているようで似ていない絶妙なラインのトラックの作りが素晴らしいです。て、ゆうか、この方々、こんなにユーモラスな路線でしたっけ? もっとウータン・クランっぽいハードコア系の方々だと思ってたんですが……。これは聴き直さないとなあ(笑)。

えー、カスタはこれまでに6枚のアルバムをリリースしてますが、それ以外にもテープ・アルバムやコンピレーションものなんかが何枚かあります。基本はВлади(ヴラディ)さん、Шым(シュィム)さん、Хамиль(ハミル)さん、Змей(ズメイ)さんの4人での活動なんですが、この「マカレナ」のように3人だったり、ソロだったりでリリースした作品の名義も「カスタ」になってて、ちょっとややこしいユニットです。
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Краснознаменная Дивизия Имени Моей Бабушки 「Тостер」

2017.01.13

Краснознаменная Дивизия Имени Моей Бабушки(クラスナズナメンナヤ・ディヴィジヤ・イメンニ・モエイ・バーブシュキ:おばあちゃんの名を冠した赤旗師団)」の「Тостер(トーステル:トースター)」です。



クラスナズナメンナヤ・ディヴィジヤ・イメンニ・モエイ・バーブシュキはモスクワを中心に活動するインディー・バンドです。2012年にリリースしたバンド名と同じ名前のアルバムがデビュー作ということになるんでしょうか。知名度、人気ともにロシアではまだまだですが、一部のコアな音楽ファンからは(そのバンド名の長さからも)注目されているバンドですね(笑)。Discogsだとジャンルが「Rock」になってたりしますが、なかなか不思議なサウンドです。最初のインパクトは薄いんですが、何度か聴いていると妙な中毒性があります。

もう1曲。「Астронавты(アストロナウティ:宇宙飛行士)」も。



外国人が足を向けないロシアってのは、だいたいどこもこんな感じで、ものすごく懐かしいです。9月後半の気温がガンガン下がっていく時期がちょうどこういう風景でしたねえ。

Мистер Малой 「Буду погибать молодым」

2017.01.10

ロシアで最初にヒットしたヒップホップ系のナンバーいきましょう。

Мистер Малой(ミステル・マロイ)の「Буду погибать молодым(ブドゥ・パギバーチ・マラディム:若いうちに死のう)」です。



ミステル・マロイさんは1992年に12才でデビューしたラッパーさん。まあ、子供の口を借りて社会問題を取り上げるってのは古くからある手法ではあるんですが、不満のたまった社会においては絶大な効果があるのも事実。当時はソ連崩壊後の先の見えない社会情勢というのもあってか、この「ブドゥ・パギバーチ・マラディム」が大ヒットとなりました。

で、そうして持ち上げられた子供の方は……、というのが世界での流れだったりしますが、このミステル・マロイさんはそういうワナには落ちずに、ご自身のペースで活動を続けられております。これまでに7枚のアルバムをリリースされていますが、ロシアでは珍しくミュージック・クリップが5曲だけ。その中からいちばん新しいヤツを。

「Малимпиада(マリンピアーダ)」もどうぞ。



2014年の作品です。タイトルは名前の「Малой」と「оринпиада(アリンピアーダ:オリンピック)」の合成語ですね。本人が「おっさん」になってる以外は、サウンドや方向性がまったく変わっていないのがスゴイです(笑)。面白いのは、この曲のリリースが3月というあたりでしょうか。ソチ五輪が2月中に終わっているので、商売を考えたら2013年の11月あたりにはリリースしておきたい所ですが、あえて3月のリリース。不要な炎上を避けるためなのか、単に商売っ気が薄いのか微妙な所です。

Серебряная Свадьба 「Adieu, la tête」

2017.01.07

Серебряная Свадьба(セリブリナヤ・スヴァディバ:銀婚式)の「アデュー、ラ・テット(さようなら、頭)」です。



めっちゃマイナーなバンドの曲ですが、サウンドと映像が予想の斜め上を突き抜けててスゴイです(笑)。

セリブリナヤ・スヴァディバは2005年に結成されたベラルーシのキャバレー・バンドです。スラヴ系の民謡とフランスのシャンソンをベースに、メタルやカントリー、ラテン音楽の要素をぶち込み、ジプシー音楽のトッピングを振りかけたようなサウンドが特徴です。とか書いても多分想像がつかないと思うので、こればっかりは実際に聴いてみてくださいとしか言いようがありません(笑)。

これまでに4枚のアルバムをリリースしていて、2015年にはアルバム『Музыка – Всё(ムジカ・フショー:音楽が全て)』をロシアのメジャー・レーベルの「Союз(サユーズ)」からリリースしています。

今回取り上げた「アデュー、ラ・テット」はアルバム未収録の曲です。タイトルはフランス語ですね。

Alekseev 「Пьяное солнце」

2017.01.04

アレクセーエフの「Пьяноя солнце(ピヤーナヤ・ソンツェ:酔った太陽)」です。



昨年(2016年)のロシアの音楽業界での出世頭といえば、このアレクセーエフさん。曲のリリース自体は2015年の9月でしたが、そこからジワジワと人気に火がついて春頃にはロシアの色んなチャートを制覇していました。

アレクセーエフさんはウクライナ出身のシンガー。2014年にウクライナ版「The Voice」に出演した事でメジャーになりました(ちなみに番組での指導者役はアニ・ローラクさんでした)。2016年12月には待望のデビュー・アルバム『Пьяноя солнце(ピヤーナヤ・ソンツェ)』が発売されています。

続いて「Снов осколки(スノーヴ・アスコールキ:雪片)」という曲もヒットしてました。「スノーヴ・アスコールキ」もどうぞ。



どっちも凝ったストーリー仕立てのミュージック・クリップですね。誰が撮ったんだろうと思ったらАлан Бадоев(アラン・バドーエフ)さんですね。この人、ネタが尽きるって事がないんでしょうか。羨ましい限りです。